本装置は、高性能マイクロシリンジポンプ、遠心管ピアス装置、UA-6吸光検出装置、フラクションコレクター、密度勾配データ収録・解析装置から構成される密度勾配分画分取システムです。粒子の大きさや密度に大きな差がなく分画遠心法では分離ができない場合には密度勾配遠心法が用いられ、その代表的なアプリケーションの例として、細胞小器官、プラスミドDNAなどの分離などがあります。密度勾配溶質は塩化セシウム(CsCl)になります。サンプルと塩化セシウム溶液を予め混和してから遠心すると、遠心チューブの中で自動的に密度勾配形成され、サンプル中の粒子はその等密度の位置に集まりバンドを形成します。このバンドは時間の経過とともにさらに収束したシャープなバンドになります。この遠心管のバンドを無脈流のポンプで遠心管の下部から押し上げ、吸光度計にて計測し、吸光計測・解析を行います。また、遠心管内の標本はフラクションコレクターに分注することができます。